2016年10月8日土曜日

松方コレクション展 ―松方幸次郎 夢の軌跡― (神戸市立博物館)

片っ端から買っていった、と言われてますが、この160点の展覧会を観て、そのことが再確認できました。統一感はほとんど感じられず、まさに、西洋画をごっそり買って、日本に紹介したかったとしか考えられません。

その中で、僕が一番印象に残ったのは、 Marie Cazin の2点です。
  • "An Evening in Antwerp"
  • "Moonlight"
いずれも20cmから30cmくらいの小さな作品ですが、非常に美しい。光の使い方が秀逸です。

Moonlight" の方は、ほとんど暗闇なのですが、その中に家庭の光と星の光が薄ぼんやり浮かぶ、情緒的な作品です。

Ernest Laurent の "Beautiful Shoulders" も、その名の通り、美しい作品でした。
輪郭をぼやかして描いた筆致も素晴らしい。

http://www7.kobe-np.co.jp/blog/matsukata-collection/

2016年7月19日火曜日

きらめきを伝える 京都・美の系譜 (京都市美術館)

竹内栖鳳はやはり天才です。
いくつかの作品が出てましたが、いずれもすばらしい。
動物も人も。
写実過ぎず、芸術してます。

上村松園もいくつか出てましたが、これもまたすごい。
人物と着物を抽象化するのがうまい。
線と平面という、日本の様式をうまく取り入れています。

中村大三郎の「ピアノ」も良かったです。
全体の構図と、その写実の細かいこと。譜面すべて描いてました。

やなぎみわの「エレベーターガール」シリーズもいいですね。