2018年1月8日月曜日

ボストン美術館の至宝展 (神戸市立博物館)

ボストン美術館は、モース、フェノロサ、ビゲローら、著名日本美術コレクターのコレクションを所蔵していることで有名ですが、コレクションはそれだけにとどまりません。
今回の展覧会では、「古代エジプト」「中国」「日本」「フランス絵画=印象派」「アメリカ絵画」「版画・写真」「現代美術」の7パートで展開しています。

印象深かったのは、古代エジプト、浮世絵、印象派でしょうか。
古代エジプトの、名もなき職人が彫った彫像や調度品は、大した道具がなかった時代に、優れた仕事をしています。
酒井抱一と喜多川歌麿の肉筆美人画もすばらしい出来です。構図、彩色、情感とも出色の出来ではないでしょうか。
フランス絵画はどれもすばらしいです。コロー、シスレー、ブダン、モネ、ゴッホ、セザンヌ...
お決まりモネの睡蓮ですが、この作品は画面にない空と木が水面に映り込む表現に脱帽です。「窪地のひなげし」も初めてみましたが、これもすばらしい風景画です。
意外と、アメリカにも、ホーマーやエイキンズといった、知らないけどすごい画家もいることが分かりました。

九龍図巻という中国の文人陳容が描いた絵図があります。龍は風を巻き起こして天に昇る。なかなか含蓄のある絵でした。

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