2019年4月21日日曜日

江口寿史イラストレーション展「彼女」(明石市立文化博物館)

江口寿史は僕のヒップスターだということを再確認しました。

もっとも多感な頃に影響を受けたということが一番大きいのでしょうが、「すすめパイレーツ」から「日の丸劇場」「ストップ!ひばりくん」の頃の漫画はサイコーでした。
ちょうど、ニューウェーブと言われる大友克洋が出てきて、江口寿史の絵も大きく変わっていった時期でした。
絵よりも影響を受けたのが、漫画の中にも出てくる音楽です。YMOやムーンライダースはベースとして、街角のパールピアスのファザードや、佐野元春、はたまた Robert Palmer の "Clues"...
導かれました。

江口寿史の作品展に行くのは、2〜3年ぶりですが、今回初めて「イラストレーター」としての作品を意識したような気がします。今まではあくまで漫画家として、また漫画描かんかなあ、と思いながらでしたが、今回の展覧会を観た後では、漫画はテキトーにして、もっと素敵なイラストを描いて欲しい、と思うようになりました。

「年代」的にはまったくかぶっていない、若い女の子が「これ、カワイイ!」とかいって観ているのがカッコいいな、と思いました。

世界のアートシーンでは、村上隆が有名ですが、むしろ江口寿史こそが、ジャパニーズ・クールを代表しているのではないでしょうか。現代の美人画、浮世絵の跡を継ぐものとして名を残すことになるように思います。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/19459