この展覧会は2部構成になっていて、プロの画家を目指した時に影響を受けた「ハーグ派」との出会いと、「印象派」との出会いがそれぞれフィーチャされています。
パリに移ってからの印象派との出会いが、大きく彼の絵を変えましたが、その前の時代のゴッホたりえない絵も今回の展覧会では多く集められています。見てもゴッホとは分からない絵が、こんなにあったのかというのは驚きです。ミレーへの憧れが前面に出ていますが、絵を描くことの喜びというより、たくさん練習することが大切、という感じを受けます。
後年の絵は圧巻です。生前に絵が売れなかったにも関わらず、どうやってこういうオリジナルな境地を極めるモチベーションを保つことができるのか?人からの評価ではなく、自分のモノサシを持った、立派なアーティストなんですね。
1888 麦畑 |
1889 糸杉 |