9:30開館ということで、少し早めに行ったのですが、200mくらい並んでて驚きました。
襖絵、屏風絵、障壁画など、大きめの絵が多く迫力ありました。
狩野派から独立してから年代順に展覧してあり、画風の変遷が見え、分かりやすく感じました。
中でも良かったのは、余白と勢いのある木々が印象的な「松竹梅図襖」、建仁寺の「雲龍図」(迫力!)、色鮮やかな「花卉図屏風」、朧月に控えめな春の訪れ「月下渓流図屏風」あたりですね。
感じたのは、絵師って職業は大変な技能職だな、ということです。動物画や人物画、風景画、雲竜図、山水、かと思えば大和絵、という風に何でも描けるのはすごいなと思いました。
狩野派で働き、60歳前に独立したと言いますから、それまでの膨大な蓄積があったんでしょうね。初めは狩野派の画風から抜け出ていないのですが、次第にオリジナリティを出し、ついには宮廷用の大和絵にも挑戦し、モノにしており、それらがすべて第一級のクオリティですもんね。
上塗りができない中での筆さばきなんかは、「プロ」だなと思います。