2025年4月8日火曜日

カナレットとヴェネツィアの輝き (京都文化博物館 2025/2/15〜4/13)

初めて京都文化博物館に行きましたが、なかなか趣のある建物でした。
明治の名建築で重要文化財である旧日本銀行京都支店だそうです。内部改装中でした。
三条近辺は、明治の歴史的建築物が結構残っているエリアなんですね。

さて、Cnaletto ですが、ベニスに生まれ、ベニスで死に、ベニスを題材に多くの風景画を制作した素晴らしい画家です。
実際見ると、建築物の描写が細かく、丁寧。
描かれた人物も一人一人生き生きとしていて、手抜きがありません。
すごいな、と思いました。

イギリスの貴族が子息の教養のため世界各地を旅させる「グランド・ツアー」というのが流行していたそうです。彼らは彼の地の思い出に景観画を買って帰る、というのが楽しみの一つだったらしく、現代の絵葉書、風景写真のような扱いだったんでしょうね。
そういった、都市や名所を精密に描いた景観画を「ヴェドゥータ」と言うらしいです。
あくまで、美しい思い出のためのものなので、厳しい現実や暗い夜、都市の汚点などは描かれません。
そいったところが、ヴェドゥータが広くあるいは後世にも愛されるところなんでしょう。
Cnaletto の描くヴェドゥータはそう言う意味で、気持ちが晴れやかになります。

彼は景観をそのまま描くのではなく、視点を変えたり、少し湾曲したり、現実には見えない角度で建物を配置したりと、より劇的に見えるよう構図に工夫を凝らしていたようです。
見えてる風景ではなく、見たい風景、そういうところも魅力ですね。

カメラ・オブスキュラを活用したのでは、と言われています。展覧会場で実際のカメラ・オブスキュラでの投影を見ることができましたが、ぼんやりしすぎていて、想像したのと随分違いました。
ある程度は参考になるでしょうが、やはり素描力があってのものだと思いました。

ベニスの景観がメインで、しかもベニスは現代も同じ景観が保存されているので、まあまあベニスについても詳しくなりました。
水の都、浅瀬の上に杭で作られた水上都市、中央の大運河と張り巡らされた水路、サン・マルコ広場やレガッタ。イタリアの北東の方に位置することも知りました。多分行くことはないと思いますが。

https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/20250215-0413/ 


The Grand Canal, Venice, Looking North East from the Palazzo Balbi to the Rialto Bridge (1724)

The Bacino di San Marco: Looking North (1730)

The Grand Canal from the Campo San Vio, Venice (1730)

The Pier towards the West with the column of Saint Theodore (1738)

The Thames, London, from the Terrace of Somerset House, the City of London the Distance (1750)

The Rialto Bridge, Venice by Michele Giovanni Marieschi (1740)
 
The Grand Canal Venice, looking towards Santa Maria della Salute by William James Müller (1837)


The Bridge of Sighs by William Etty (1833)