相国寺は足利義満が創建した臨済宗の寺だそうで、金閣寺、銀閣寺は相国寺の塔頭寺院の1つだそうです。創建当時は壮大な敷地を有していたようです。
明治になって「動植綵絵」は宮内庁に献納され、宮内庁からの一万円で相国寺は土地を買い戻したそうです。
今回の展覧会では、その動植綵絵のコロタイプ複製30幅、釈迦三尊像、金閣寺の障壁画の一部(書院の再現含み=常設)らが若冲ものとして展示されています。
複製とはいえ、動植綵絵の細密さ、写実性、構図は見事なもので、よくもまあこれだけの絵を描けたものだと感心します。このうちの1つでも描けたら僕は人生成し遂げたと思うでしょう。
花、鳥、魚....鶏に至っては、何羽も庭で放し飼いにし、ひたすら観察していたそうです。写真のない時代に絵に再現するというのは余程の観察眼だと思います。
鹿苑寺金閣の大書院旧障壁画「月夜芭蕉図」は初めて見ましたが、素晴らしい筆致と構図でした。
また、同じ書院の「葡萄小禽図」は部屋の上から葡萄が垂れてきているような、奇抜なアイデアの構図で、来訪者は驚くでしょうね。
感心したのはほとんど常設展示だったのはちょっと残念ですが、いずれにして若冲の画技に直接触れられて感激しました。
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