その写生魔ぶりは凄まじい。絵を描くのが本当に好きなんだなと感じました。
図録を買ったら、その写生帳の、展覧会では開かれてなかったページも紹介されていて、これはお得でした。
中期の作品は、それはまあ緻密に、正確に写し取っています。写真ではなく、目で見た通りを描き写しているのがすごいところです。
普通の造形では飽き足らなくなったのか、水面、雲、雪、といった、ほとんど抑揚のない、というか形のないものを絵にすることに挑戦しているところが、病的と言っていいでしょう。
極限までデザイン化して、ミニマリズムの一歩手前まで行って、でも単純化を超えて微妙な揺らぎがある。
ホント、感心します。
順番としては「細密から入って、崩していく」ことらしいです。逆はできない、と。
僕なんかはどうしても根気が続かない。
好きだから続く、これは才能なんでしょうね。
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