2024年4月5日金曜日

没後50年 福田平八郎 (大阪中之島美術館 2024/3/9〜5/6)

完成した絵に混じって、写生帳も展示されていました。
その写生魔ぶりは凄まじい。絵を描くのが本当に好きなんだなと感じました。
図録を買ったら、その写生帳の、展覧会では開かれてなかったページも紹介されていて、これはお得でした。

中期の作品は、それはまあ緻密に、正確に写し取っています。写真ではなく、目で見た通りを描き写しているのがすごいところです。

普通の造形では飽き足らなくなったのか、水面、雲、雪、といった、ほとんど抑揚のない、というか形のないものを絵にすることに挑戦しているところが、病的と言っていいでしょう。
極限までデザイン化して、ミニマリズムの一歩手前まで行って、でも単純化を超えて微妙な揺らぎがある。

ホント、感心します。

順番としては「細密から入って、崩していく」ことらしいです。逆はできない、と。
僕なんかはどうしても根気が続かない。
好きだから続く、これは才能なんでしょうね。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/28599

https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/7876

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