一番素晴らしかったのは、Diego Velázquez の 「卵を料理する老婆 Vieja friendo huevos」です。
1618年、18〜9際の作品というのが驚きです。11歳から地元の画家に弟子入りし、18歳で独立と言いますから早熟の天才だったのでしょうか。
驚くのが、手前の器類の質感の描き分けの巧みさです。陶器、銅製品、ガラス瓶、荒い表面、滑らかな表面。
それにカボチャや布の質感も。
バロック風の強い光と影の陰影と色使いが何でもない風景をドラマチックにしています。
それと「Ophelia」で有名なイギリスの画家 John Everett Millais の「古来比類なき甘美な瞳 Sweetest eyes were ever seen」も美しかったですね。
暗めのバックに浮き上がる淡い少女。Elizabeth Barrett Browning の詩から引用したというタイトルがイカしてます。
地元スコットランドの画家 William Dyce の「悲しみの人 Man of sorrows」も素晴らしい。
それほど大きくない画面ですが、(おそらくイギリスの)荒野のくすんだ緑と、(おそらくキリストである)男の紺と赤の着衣の色彩が綺麗です。
展覧会は全体に習作が多いのが残念ですが、予約制で混雑してなくて良かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿